節約 社長
吉住 幸延
吉住 幸延ガルベラ・パートナーズ グループ代表取締役

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フランチャイズでものれん分けでもない。のれんチャイズのメリットとは?

フランチャイズでものれん分けでもない。のれんチャイズのメリットとは?
 フランチャイズ制度とのれん分け制度では、加盟者の違いがあると共に、「事業運営の自由度」という点で大きな違いがあります。どちらの制度にも良い点と悪い点がありますが、これを折衷し、良い点だけを抽出して出来た制度が、「のれんチャイズ」です。大阪王将の取り組みを例に、のれんチャイズ制度のメリットをご紹介しましょう。

のれん分けとフランチャイズの基本的な違い

 以前、「古くて新しい「のれん分け制度」の導入メリット〜フランチャイズとの違いは?」という記事をお届けいたしました。

 おさらいすると、のれん分け制度とフランチャイズ制度には以下のような違いがありましたね。

のれん分け制度

 「長年勤めた従業員(従来の奉公人含め)に店舗の商号の使用・販売権を許可し、独立させる制度」のこと

フランチャイズ制度

 「内部・外部を問わず親会社が第三者と契約を結び、店舗の商号の使用・販売権を許可し運営させる制度」のこと

 上記の通り、両者の一番の違いは、商号の使用・販売権を使用させるのが、内部の人間か外部の人間か?というところにありましたね。

のれん分けとフランチャイズのもう一つの違い

 のれん分け制度とフランチャイズ制度にはもう一つ、大きな違いがあります。

 それは、「事業運営の自由度」です。

 「のれん分け」を行う有名ラーメン店で考えてみましょう。たとえば、ラーメン二郎です。

 ラーメン二郎には数々ののれん分けしたお店が存在します。

 ジロリアンでない方にはわかりにくいかもしれませんが…実はラーメン二郎も店舗によって、スープの乳化度、チャーシュー、もやしとキャベツの比率、味噌味やまぜそば、つけ麺の有無、といった具合にメニュー構成やレシピの中身が全く違うんですね。

 「のれん分けした後はカネシの醤油さえ使えば、ある程度は任せる。」という極めて自由度の高い形で、独立者の自由裁量がある状態で経営できるのが、のれん分けの特徴です。

 ただし、自由となる分、経営上のリスクも独立者が負担する部分が大きくなります。

 一方でフランチャイズ制度の場合は自由度が極めて限られます。

 たとえばコンビニのフランチャイズに加盟する場合、本部が導入した商品を売らねばならぬケースが多いですし、お店のレイアウトやPOPのデザインに至るまで、本部派遣のスーパーバイザーがきっちりと指示出しをして、加盟者はこれに従う必要があります。

 指示出しやアドバイスを本部がくれる分、フランチャイズの加盟者はお店の運営に集中することができますが、自社の経営にフランチャイズ本部が与える影響は大きく、自由裁量できる部分も狭くなりがちです。

のれん分けでもフランチャイズでもない。のれんチャイズとは?

 のれん分け制度とフランチャイズ制度の違いを大雑把にまとめると、以下のような形になります。

のれん分けフランチャイズ
加盟者内部の出身者内部・外部問わず第三者
本部のケアあまり無い手厚くケア
事業運営の自由度高い低い

 このように、両者には加盟者から見ると、長所と短所が存在します。

 近年ではこれを踏まえて、「のれんチャイズ」という制度を導入するチェーン企業が増えています。

 例をあげると、大阪王将(中華料理チェーン)、アオキーズ・ピザ(宅配ピザチェーン)、名学館(学習塾)などが挙げられます。

 「のれんチャイズ」の定義は、大阪王将ホームページを見ると、以下のように記述されています。

フランチャイズとボランタリーの、加盟店にとっての利点を活かしあい、デメリット(不利益点)を補完しあう、FVC(フランチャイズボランタリーチェーン)のことです。

参考:大阪王将

のれんチャイズを導入するメリットは何か?

 では、のれんチャイズ制度の具体的な中身はどのようになっているのでしょうか?

 大阪王将の例から見てみましょう。

ロイヤリティーの支払い不要!

 大阪王将ののれんチャイズでは、加盟者に普通なら支払い義務が発生するロイヤリティを求めていません。

 代わりに、商標使用料を1%支払えば良いのみとしています。

メニュー開発や販促について自由裁量の余地が大きい

 本部が季節に合わせたメニュー開発をしたり、独自の販促物も用意してくれますが、加盟者が独自メニューを開発したり、店舗の内外装に独自性を出すことがある程度認められています。

本部サポートもしっかり

 自由裁量の余地が高いにもかかわらず、オープン前の研修はもちろん、サービス・調理・マネジメントの指導、オープン後の30日間無料指導など、至れり尽くせりのサポート体制となっています。

 オープン後1年間は本部が店舗運営を指導します。この際は指導費として売上の2%を支払いますが、基準値を満たした店舗は指導費の支払いが必要なくなり、商標使用料を1%支払えば良いのみとなります。

 このように、のれんチャイズは、立ち上げ時の大変な時は助けてくれるが、店舗が独り立ちしはじめたら自由裁量で動ける、フランチャイズ制度とのれん分け制度の良いところだけをミックスした、至れり尽くせりのシステムと言えます。

 この制度を構築するには本部の管理体制が高度であることが求められますが、加盟者の利益を確保してあげながら、独自性も認める制度であるため、意欲のある加盟者が集まりやすくなります。

 もしもあなたが、フランチャイズ制度は硬すぎるし、のれん分け制度は広がりにくそう…と考えている多店舗経営者なら、のれんチャイズという選択を検討してみるのはいかがでしょうか?

参考:大阪王将
http://fc.osaka-ohsho.com/company/norenchise.html

2017年10月25日

アオキーズ・ピザ コンビニエンスストア スーパーバイザー ラーメン二郎 大阪王将 のれんチャイズ フランチャイズ のれん分け

吉住 幸延
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