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伝説の大投資家・本多静六の大衆に向けたドン引きするほど辛辣な言葉、その真意。

伝説の大投資家・本多静六の大衆に向けたドン引きするほど辛辣な言葉、その真意。
 東大の教授を勤めながら、その生涯において巨万の富を資産運用によって築きあげた人物といえば、本多静六です。彼はその富を社会に再配分することによる社会奉仕を行う一方、特定の立場(サラリーマン)にある人に対して皮肉で辛辣な言葉を投げかけました。言葉尻を捉えるのではなく、その真意を深く考察することで、私達は彼の考えから学びを得ることができます。

近代の偉人たちは後世に辛辣な言葉を残した

 以前、福沢諭吉先生が「天は人の上に人を作らず」とは言ったけれど、これは平等主義なんかじゃなくて、「貧乏人は勉強しろ」という主張を支える言葉であることをご紹介しました。

 参考リンク:福沢諭吉「天は人の上に人を作らず」本当の意味は「貧乏人ほど勉強しろ」

 「天は人の上に人を作らず。ただし、人でありたいなら資本主義について勉強しろ」と、非常に辛辣なレトリックで大衆に訴えかけたわけです。

 今日は、諭吉先生と同じように、かなり過激な主張を展開された本多静六先生という人物についてお話しようと思います。

 あくまで私は事業者向けにお話しているわけですが、事業者の方でも物事を大きく考えることができない方にとって、本多静六先生の言葉は多分カチンとくる内容だと思います。

 そういう方は、今日はもう、とっとと「もう読まんっ!」と決めて、さっさとページを離脱した方が良いかと思います(笑)。

東大の先生であり伝説の投資家・本多静六とは

 本多静六先生は何の先生かというと、実は東大の先生です。

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 生まれは江戸時代の末期。そして第二次世界大戦後に亡くなっております。

 東大を定年で辞めて退官後に、けっこう本を書いていらっしゃいまして、一説では300冊以上の本を書いたと言われています。

 事業者として凄いなって思うのは、静六先生なんと元々は学者なんですよ。学者さんなんですけれど財産形成がめちゃくちゃ上手。大金持ちなんですよ!

 結局、最終的には、土地も株も持ちすぎちゃって、元々は専門が山林だったんですけれど、秩父の山を結構買っていまして、その山を学生たちの奨学金に使ってくれという形で、埼玉県になんと2,700ヘクタール寄付されています。

 それくらい、普通の学者さんにしてはお金をごっつい稼いだ方でございまして、そっちでかなり有名かなと思います。

 お金があったから社会奉仕もしっかりとできて、晩年はずっと社会奉仕のために生きた方です。

現代人も実践している本多静六式・財産形成術

 彼が巨大な富をもつようになった、財産形成をする前提となったのは、25歳の時に考えた人生設計だと静六先生はおっしゃってます。

 「二度と繰り返すことができないのが人生」当たり前ですけど、人生二度は繰り返せませんからね。

 ですから、ちゃんと自分が1本立ちしたときにこれからの人生設計を考えていこうと、本多先生は25歳で東大の助教授に任じられた時に、自分の人生設計を組んで、まずはお金のところから入って行きます。

 まず目の前のお金に関しては、自分の収入の4分の1を常に貯金していき、臨時収入があったら全て貯金していく。そして、貯金がある程度貯まったら投資をしていくという形で、結果として大きな財を積み上げました。

 これは本多式といわれておりまして、今でも静六先生の考え方にもとづいて財産形成を実践されている方が多うございます。

 普通のサラリーマンの方や公務員の方でやっていらっしゃる方も多いんですが、会社経営者の方でも本多式ということで、必ず会社の利益の4分の1を積み立てていくっていう形でやってらっしゃる方がいます。

社会奉仕を自らの使命として後半生を過ごす

 本多先生は基本的に、本を書いたのは東大を定年で辞めた後、要するに60歳以降になってから何百冊も本を書いてらっしゃるので、その時には結構もう人生出来上がっているわけですよ。

 その頃には「社会奉仕の精神で生きていく」っていう計画で生きていましたから、「人生は全て向上の過程であり、社会奉仕の努力である」という名言があります。

 でね〜、こういうとこがね、物事を大きく考えられなくて悩んでいる零細企業の社長さんからするとね、んもぅ頭が痛いわけです(笑)。

 こういうことをやっぱり先人で事を成した人たちが言っているとね〜、うぅ〜…自分は本当に向上の過程にいるのかなぁ。毎年毎年なんか同じことやってたら1年経っちゃうよな…社会奉仕の努力なんて全然できてナイわー…って感じるわけです。

 自分と、それから自分の家族の生活、それから従業員の生活を守るために、ただ単にそれだけで精一杯だなぁ…物事をあんまり大きく考えられないなぁって悩んでらっしゃると思います。

 ですから私も悩んでいる社長さんがいらっしゃったら、「思い切ってデッカイ土地買っちゃえよ!」って言うんです。

 本多先生も秩父の山々を見えない所まで買っちゃったんですね(笑)。

 これに習って、大きい土地を買ったら人生変わりますよーー!というアドバイスをしております。

ところがどっこい、本多静六の辛辣な言葉

 それともう一つ静六先生の凄いところがありまして、先生は知行一致の考え方の人でして、とにかく「分かっているなら行動しよう」という感覚の人なんです。

 ところが静六先生の厳しさっていうのは、福沢諭吉先生なんかとやっぱり一緒なんですよ。

 その〜…愚民どもは「分からない」っていうか、何も行動もできないし、何も知らないんだ、って言うんですよ。知らないし、分かっていないっていうことが静六先生にとっては正直もどかしいんですよね。

 少なくとも勉強して分かっているんだったら、すぐに行動しようと。

 その行動力が1番だろうが!という感じで、本当に厳しいことを投げかけていらっしゃるんですけど、本当にこの静六先生の厳しさっていうのは福沢諭吉先生の厳しさと全く同じで、実はかなり職業差別とかもあります。

 静六先生が言うサラリーマン像っていうのがありまして、サラリーマンになるんだったら責任感があって、堅実で、勤勉で、協調的態度でさえ臨めば一人前に勤められようっていう感じなんです。

 この言い方、わかりますか?皮肉の入った職業差別なんです。

 というのも静六先生は、「賢い連中はサラリーマンになるんじゃない。」みたいな感じの言い方もしているんですよ。

 サラリーマンになるような人たちっていうのは、責任感・堅実・勤勉・協調的態度さえあれば一人前になれるんだから、そういう人たちにサラリーマンは任せておけばいいんじゃないかっていう感じで、かなり職業差別はあります。

 職業差別を表に出さないように、出さないように…しているんですれけど、静六先生の本を読んでいると節々で色々と出てきます(笑)。

現代人ならドン引きする人もいるであろう本多式「伴侶を選ぶ基準」

 それで静六先生の辛辣な言葉は、伴侶の話に到達して遂に佳境を迎えます。

 自分の生涯の伴侶となれば普通は奥さんのこと、会社経営で考えれば役員のことですが、静六先生は伴侶となる人について「こういう人を選べ」っていうんです。
  • 1番:血統が純血であること
  • 2番:身体が強健であること
  • 3番:頭脳が明晰であること
 この3つは絶対条件であるとしています。

 この後もまだゾロゾロ続くんですよ(笑)。

 容姿淡麗も出てくるし、財産があるとか、それから高等教育を受けていなければいけないとか、もぉ結構〜厳しいんです。

 でも、当時の世界において1番の条件の「血統が純血である」っていうのをどういう捉え方をするのかといったら、当時は今ほど「遺伝」って言われていませんから、「血統」という言い方を多分しているんですね。

 ですから「血統の良い」人をもらうことが、いわゆる遺伝子的に優れていると。

 今の時代は「血統」っていうのを言うとかなり怒られるかもしれませんけれど、「遺伝」というふうに言えばそれほど怒られないんです。

 優生学の話をすると、凄まじく反論を受けるんですけれど、じゃあ実際、運動神経って遺伝でかなり違ってくるし、容姿だって現実はそうじゃないですか。

 それを否定できないのに、じゃあ頭脳はどうなの?って。頭の部分だってかなり遺伝します。

 うちは奥さんが高齢出産だったんですが、胎児に障がいがあるかどうかっていうのは検査しましたし、高齢出産の方はかなりの割合で検査しています。

 その検査は全て自費ですが、高額でもどうしてみんなやるかといったら、遺伝子的に胎児の時に障がいが見つかったら、産むか、産まないかの選択を現実的に考えねばならないことがあるからです。

 昔から優生学っていうのがあって、もし胎児に障がいがあったら、産まないという判断をしようと、そういうのが当時の日本にもありましたし、アメリカもそれからヨーロッパもあったわけです。

 その優生学の考え方が、だんだん「言ってはいけない」っていうふうになって、今はタブーになっていますけれど、血統が純血であるっていうのは、捉え方によっては遺伝子的に、優れた遺伝子を持っているとか、そういうことだったら、分かるなと。

 まぁ、非常に辛辣ではあるんですが(笑)。

本多静六の言葉は辛辣ではあるが目を逸らせない現実の問題に着目させる

 実際、従業員さんの採用をやっていて、どれだけ遺伝が関係しているかって見えるところがあります。

 要するに、その仕事に「向いているか」「向いていないか」ですね。

 運動神経と同じである分野の仕事についてセンスがある人たちっていうのは、何かやらせても普通にできちゃうわけですよ。

 でも、それができない人はやっぱりどんなに頑張っても、今とは違う方向で頑張ったほうがかえって幸せになれる場合もあります。

 あと、大企業があからさまにはしませんが、今でも偏差値の高い大学の人間を優先して取りますけれども、やっぱり血統だとか、親の社会的地位だとか、それまでの教育とか、そういうところでなるべく恵まれた環境で育った優秀な人間を取ろうと必死になっている。組織を守ろうとしている現実もあるわけです。

 本多先生の教えというのは、そういう目を逸らせない現実の問題を、今の時代に合わない部分や表現もあるかもしれませんが、私達にズドンと提示しています。

 私も含め世の中には、そんなに才のある人、もともと良い育ちを背景に持っている人っていないわけで、ズドンと言われると多少悔しい方もいるかもしれません。

 「それじゃあ、俺は駄目なのかよ。」って。

 でも、これに腹を立てて諦めるのか、それとも、「そうか。俺は育った環境も良くないし、血統も全然良くないから、人より頑張らないとな(笑)」って素直に一生懸命勉強を始めて、即チャレンジ・即行動することを選ぶのか、そこに大きな分かれ目があるのだと思います。

 実際に気がついて必死に変わろうと努力する、チャレンジすることで、人間は幾らでも変われますから。

 ですから、あくまで事業者の観点から見ると凄く勉強になりますし、著書も沢山出ていますからぜひ読んでみてください。


 

2017年10月20日

福沢諭吉 辛辣 資産運用 本多静六

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