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科学が証明「ポジティブ3:ネガティブ1」の精神状態が幸福度や充実度を高めるワケ

科学が証明「ポジティブ3:ネガティブ1」の精神状態が幸福度や充実度を高めるワケ
 これまでの常識では、人生や仕事で成功するためには、「どんな時も常にポジティブな状態であること」が不可欠だと言われてきました。しかし、近年の「ポジティブ心理学」における科学的な実証実験では、ポジティブな状態を主としながら、ネガティブな感情をある程度持ち合わせた状態、「ポジティブ3:ネガティブ1」以上の比率の精神状態であることが、幸福度や充実度を高めることがわかっています。

やたらポジティブなのって気持ち悪くない?

 これまでの常識では、人生や仕事で成功するためには、“Positive Mental Attitude”や“Positive Mind Attitude”と言われる、いわゆる「どんな時も常にポジティブな状態であること」が不可欠だと言われてきました。

 確かにポジティブな状態でいることはとても重要ですが、同時に、いつだってポジティブでいることは至極困難であると、私達は誰もが認識しているはずです。

 実際に、ポジティブな状態のみを礼賛する人に対して、あなたは辟易とされたり、どこかその人が強がっているように見えたりしませんか?

 近年の「ポジティブ心理学」における科学的な実証実験でも、100%のポジティビティ(positivity:陽性)な状態でいるより、ある程度のネガティブ要素(negativity:陰性)を持っていたほうが、人間関係や組織が上手くいくことがわかっています。

「ポジティブ3:ネガティブ1」の状態が幸福度や充実度を高めるワケ

 米・ノースカロライナ大学教授であり、ポジティブ心理学の第一人者であるバーバラ・フレドリクソンは、ブラジルの社会科学者マルシャル・ロサダと共に、チームの振る舞いを分析するための調査を実施しました。※

 彼らは被験者グループに、ポジティブな感情とネガティブな感情を四週間にわたり毎日記録してもらいました。
  • 被験者毎のポジティブな感情とネガティブな感情の比率
  • 被験者毎の全体的な幸福度を測定した33項目のスコア
 を比較するためです。

 実験の結果、ポジティブな感情とネガティブな感情の比率が1:1の人は、ネガティブな感情に支配されている人よりも、幸福度が高いわけでないことがわかりました。

 また、ポジティブな感情とネガティブな感情の比率が2:1の人でも、比率が1:1の人と出た結果はさほど変わりませんでした。

 しかし、ポジティブとネガティブの比率がある数値に到達すると、その人が抱く幸福度が劇的に上がったのです。

 その比率は、ポジティブな感情2.9013(約3):ネガティブな感情1です。

 この率を保つ被験者は、ポジティブな感情(感謝、好奇心、満足感)を3度味わうのに対して、ネガティブな感情(怒り、困惑、罪悪感)を1度しか味合わず、一般的な「人生を謳歌している状態」であることが判明しました。

 ポジティブな感情2.9013(約3):ネガティブな感情1以上を保った人は、生産性が高い状態であることも同実験では実証されています。

ポジティブに偏りすぎると生産性が落ち無知な楽天家となりやすい

 また、冒頭でお伝えしたように、ポジティブな状態のみを礼賛する人に対する辟易とした感情、強がっているように見える印象の後ろ盾となる結果も同実験は伝えています。

 ポジティブな感情とネガティブな感情の比率が11:1を超えた人は、ポジティブな感情が少ない人のように生産性が低くなる結果が出たのです。

 あまりにもポジティブな感情に支配される人は、自己欺瞞が自己鍛錬を押さえ込むようになり、無知な楽天家として振る舞い、結果として行動が硬直的になりやすいことのです。

 あくまでもポジティブであることが重要である一方、地に足の着いていないポジティブさは、その人が本来持つ生産性を奪います。

 ポジティブとネガティブについて、両者のバランスを保った精神状態を意識し、日々の生活を送ることを今日から少しだけ意識してみませんか?

※参照本

ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則
バーバラ・フレドリクソン
日本実業出版社
売り上げランキング: 21,092

2017年10月16日

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