既得権益VS今はまだ持たざる者〜最終的な勝者はどちらになるか?

経済

 戦後、日本は高度経済成長期の波に乗り、一億総中流社会、サラリーマン社会という、強固な戦後レジーム(戦後体制)を作り上げました。しかし、この旧勢力軍も今は既得権益と化し、「今はまだ持たざるもの」つまり、若者と日本へ来る外国人がこれに新勢力軍として抗い始めました。最終的に勝利を収めるのはどちらか?現在の情勢を踏まえキミアキ先生が解説致します。

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持たざるものVS持つもの〜新勢力軍と旧勢力軍の戦いがこれから面白くなる

 今日は、新勢力軍と旧勢力軍の戦いが面白くなりそうなので、それをテーマにお話しようと思います。

 新勢力軍というのは、富も権力も「今はまだ持たざる者」、旧勢力軍は、それらを有している、つまり「既得権益を持つ者」くらいの感じで捉えておきましょうか。

 昔の価値観…“昔”というか “これまでの”価値観といいますかね、それは、「借金するなんて!とんでもないこと!悪いことだ!」というものです。

 日本は戦争が終わった後、やがて高度経済成長期の波に乗りまして、いわゆる戦後レジーム(戦後体制)を作り上げました。

 皆さんご存知の一億総中流社会、サラリーマン社会、というのが5〜60年ほど続いたわけでございます。

 ですから、まかり間違って会社を身内が起こしたりしようものなら、旧勢力軍の考え方にすっかり染められた人は、「あなた!うちが借金地獄になるじゃない!家族崩壊するわよ!」と、そうなってしまうわけでして。

 こういう人達の価値観は、

  • ・ちゃんと会社に奉公して、少しずつでも貯金をするのが賢い生き方。
  • ・公務員の安定最高!計画的にちゃんと貯金できるし。

 というものです。

 しかし、そういうふうに教えて来られた旧勢力軍が、大敗するであろうというお話でございます。

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旧勢力軍(既得権益)に寄するのはどんな人?

 普通の方はあまり興味無いかもしれませんが、商売で戦っている人たちは常に、「どっちの勢力についた方が良いのか?」って考えるものでございまして、歴史上は常に新勢力側が勝っているんですね。

 ですから、もし、そういう事が日本で再度起こるとしたら、新勢力側はどういう風な動きをしているのか?ということを考えてみたいと思います。

 でも先に、旧勢力側が今どんな人達か?ということも把握しましょう。

 旧勢力側は政府を持っています。

 もちろん徴税権を持っていたり、通貨の発行券を持っていたり、そして法律がつくれるわけですね。

 なぜなら、選挙で勝ったところが必ず法律を作るわけなんですけれど、この選挙というのは全ての議員が旧勢力側です。

 議員の全てが旧勢力側なので、どこの政党が勝とうと基本的に新勢力側とは全く関係無いです。

 それから「貯めこんだ金」を旧勢力は持っています。日本のお年寄りや、それから日本の大企業には、貯め込んだ金というものがあります。

 ここらへんの貯めこんだ金を如何に大事にするか?というのが旧勢力軍の本当に大切な仕事であって、それに対して新勢力軍は「もうこんな社会で生きていけない!」って抗っているわけです。

 なぜなら今、税金は五公五民です。

 税金を知らず知らずのうちに、50%は何らかの形で取られているんです。

 分からないように、分からないように取られている、っていうのが事実なんです。

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新勢力軍(持たざるもの)は若者と日本に来る外国人

 その時に旧勢力軍に対抗するうえで一番の策は、とにかく事業を起こすことなんです。

 それも若者や外国人が「借金をしまくって」、それで事業をどんどん大きくしています。

 これね〜、世の中の革命って常にこういう感じなんです。

 世の中の革命っていうのは古今東西、必ず若者が起こします。

 年寄りが革命なんて絶対起こさなくて、革命を起こすのはいつの時代も若者です。

 世の中の大事業をやっている人は借金しまくりですから、今の日本には、「借金をしまくって良い」っていう制度ができたんです。

 ですから、その制度を上手に利用するのが新勢力側。

 確実にこのやり方でいくと思います。

 では、どうして外国人まで混じえるかと言いますと、今の日本っていうのは外国人呼び込んで単純作業をさせようなんて、都合の良い事を考えていますよね。

 でも、日本に来る外国人って、基本的にめちゃめちゃ優秀なんですよ。

 優秀な外国人に、なんで単純作業させなきゃいけないの?

 これは日本人の完全なおごりですよ。

 日本人は自分たちが上だって思い込んでいて、「呼んできた外国人には単純作業させればいいんだ」って、とんでもないおごりがあるわけですよ。

 これが旧勢力側の考え方なわけですね。

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旧勢力軍は新勢力軍をどのように邪魔するか?

 だけども、旧勢力側には得意技があります。

 よくわかんないように増税しようぜ(悪)って(笑)

 増税は消費税みたいにおおっぴらにやっちゃうと気づかれるので、基本は分からないように年金保険料とかを徐々に上げていくわけですよ。

 このやり方で今までず〜っとやっていたんです。

 ですから またチョット年金が足りなくなったら、増税決めて、つじつま合わせちゃおうぜ(悪)みたいなね(笑)

 基本的には日本政府がよく「国の借金」とか言いますけれど、政府の借金なんてのは、正直あんなの「返さない」って決めたら、別にどうってことないんですよ。

 ところが年金は、一応ずっと払い続けていかなくてはいけないっていう債務なんですね。

 そういうことがあるから、結局は年金が破綻すると分かっていても「破綻する」とは言えないんです。

 言いたくても言えないんです。

 ですから、「年金は破綻しないよ!」「すごく沢山の積立金もあるんだよ!」って、絶対に口を割らない!

 その積立金は何になっているかっていったら、コンクリートやアスファルトになっている…なんてホントの事は言えないんですよ(笑)

 「すごい資産があるんですから国民のみなさん安心してね!」なんて言うてますけれども、結局のところ増税する方向は変わらないと思います。

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旧勢力軍のトップ・日本政府は借金を返さないと決めている

 では、国の借金と言われている事実上の政府の借金。

 日本政府の借金なんですけれども、こんなのは返さなくて良いんですよ。「返さない」って言うふうに決めてしまえば返す必要は全く無い。

 というか、日本政府は借金は返さないってもう決めたので、借金を返す気なんか、さらっさら無いんです。

 というのも、まず通貨発行権を持っている日銀も身内、それから国債、日本政府の国債を持っているのもほぼほぼ身内なんです。

 保険会社とか銀行ですね。

 ですから、「ちょっとさ〜、借金返すのイヤだからさ〜、日銀よ…お前さ、国債を買い上げてくんね??」って言えば済むことなんですよ。

 これで誰も損しないんですよ。基本的にはね。

 「誰も」っていうのは、「多くの国民」です。多くの国民は誰も損をしないんです。

 じゃあ、誰が損をするのかっていうと、「金持ち」なんです。金持ちはめちゃくちゃ損します。

 金持ち企業とか、金持ち個人はめっちゃ損をするから、これをやめてくれって話なんです。

 上場企業なんかも、半分くらいは身内なんですけれども、半分は身内じゃ無いので、「チョット待てよ!お前と一蓮托生する気なんか無いよ!」となるわけです。

 半分くらいそういう企業があるんです。

 ですから、日本銀行券を好き勝手その価値を下げるっていう事は「やめてほしい!」っていう人と、別にこれをやられたところで、貧乏人は痛くも痒くもない。

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新勢力軍は政策を逆手に取り軍資金を手にする

 これ、民間企業がやるんですよ。

 民間企業の借金が返せなくなったら、デッドエクイティファイナンスっていう、借金を返さなくていい資本に組み替えちゃうんですね。

 これは当たり前のようにやられていて、そしたらどうなるかというと、その株式を発行している会社の1株あたりの価値が下がるんです。

 つまり、日本の借金っていう国債を通貨というものに替えてしまえば、返さなくていいんです。

 その代わり、その通貨の価値が下がるから、金持ち達が困る。貧乏人は全く困らないっていう話(笑)。

 もう、現時点でこういう流れが完全に決まったわけです。

 日本政府は借金を返さない。そうなると今度は金がジャブジャブになるわけですから、借りたモン勝ちなんです。

 こうやって、旧勢力軍が作ったルールを新勢力軍は最大限に逆手に取るんです。

 「こうすれば銀行のお金を沢山使っても良いよ。」っていう、旧勢力軍が作った借金のルールがあるんですから、借金をしまくることができる。

 この仕組を使って、旧勢力軍よりも力をつけていく新勢力が必ず出てきます。

 これはもう密かに進んでいます。

 私が1番最初にこれを感じたのは3年くらい前です。

 3年くらい前に、「中小企業は借金を返さなくていいよ。」っていう感じになってきた時から、これは間違い無く日本政府も絶対借金返す気がねぇな…国債を日銀に買い替えさせれば良いっていう感じだなって、そう感じ始めました。

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旧勢力軍も最後の悪あがきをするが結局は新勢力軍が勝つ

 会計が分かっている人は、大体ここまで話したことが分かると思うんですけれども、普通の人って分かんないです。

 財政学とかってめっちゃ難しそうじゃないですか。

 ところが会計が分かっていればある程度簡単な話で、その民間でやっているスワップをやっただけにすぎないと。

 そうすると今度、国は分からないように間違いなく増税してきます。

 国は旧勢力側のトップですからね。

 すると民間企業が「冗談じゃない!」となります。

 半分くらいは身内ですけれども、「もう いい加減付き合ってらんないわ」っていう企業は、正社員の首切りをどんどんどんどんやっていきます。

 これも間違いないです。

 それから、もう1つの必殺技といえば、国民全員に、月に8万円くらいずつ渡してしまえ!みたいな、ベーシック・インカムですけれど。

 ところが、このベーシック・インカムは、旧勢力側は絶対にやらないと思います。

 というのも、ベーシック・インカムをやった瞬間に、新勢力側がガンガンに力をつけてくるからです。

 だから、これは絶対にやらないだろうなと思います。

 だけれど、増税は分からないように必ず裏でやってくるし、必ず保険料率の値上げをこっそりこっそりやってくる。

 でも、最後は新勢力軍が必ず勝ちます。歴史上、いつの時代もそうなってきたのと同じようにです。 

 こういうことを知っておくと、新勢力側がどういうふうな手を使って、ゲリラ的に力を持ってくるのかっていうことが分かってくると思います。

 
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タナカキミアキ

売らない営業マン タナカキミアキ

YouTubeチャンネル「キミアキ先生の起業酔話」で、
中小企業経営のこと、起業のこと、経理のことを、
顧問先法人100社・個人事業者50名を抱える現場目線で
お話しています。

所有資格:

日商簿記検定1級
全経簿記検定上級
全商簿記検定1級で簿記検定3冠王、
税理士
簿記論・財務諸表論で簿記4冠&簿財番長
宅地建物取引主任者
ファイナンシャルプランナー
かわいらしい秘書検定2級
普通自動車に普通自動二輪
みんなの安全を守る甲種防火管理責任者
珠算3級
よく分からん情報処理検定2級

…などプチ資格オタク

妻は「あおば会計税理士法人」代表税理士の田中朝代。

18歳の時に簿記1級のクラスで出会って、
15年後になぜか結婚しました。

中小零細企業の経営に関しては夫婦揃ってめっぽう詳しいので、
ガンガン講義やっていきます!

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