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合計1.4億円の詐欺イベント・グルメンピックが騙し手口で使った心理効果

合計1.4億円の詐欺イベント・グルメンピックが騙し手口で使った心理効果
 グルメイベント「グルメンピック2017」の開催をうたい、500を超える飲食店から出店料名目で現金1.4億円を騙し取ったとして、イベント会社の元社長らが逮捕されました。被害者の多くは「胡散臭いとは思ったが、条件があまりにも魅力的だった」と一様に語ります。実は詐欺事件の多くでは、心理学の保有効果を巧みに操った手口で、被害者が騙されているのです。

1.4億円を騙し取った詐欺イベント・グルメンピック

 グルメイベント「グルメンピック2017」の開催をうたい、参加を希望する飲食店から出店料名目で現金を騙し取ったとして、イベントを企画したイベント会社・大東物産の元社長ら4人が警視庁に逮捕されました。

 容疑者らは全国各地の飲食店がブースを設け、来場者の投票で金・銀・銅の各メダルを決定する日本最大級の食イベントを開催するとして、500店を超える飲食店から約1.4億円を徴収するも、2月に行なわれるはずのイベントは実際に行われず、その後イベント会社は破産申請しました。

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グルメンピック・ホームページより

 詐取された飲食店の話によると同イベント主催側は、
  • 出店料について他のイベントより断然安い価格を提示する
  • 案内する会社に特別枠を用意していると吹聴する
  • 売上目標が達成できなかった時は返金保証する旨をアピールする
 という手口でイベント出店を巧みに促す営業をかけていたようです。

最初は胡散臭かったはずなのになぜ信じてしまうのか?

 この問題を扱う新聞各社のインタビューに応じた被害者の多くが語っているのが、「胡散臭いとは思ったが、条件があまりにも魅力的だった」ということです。

 詐欺事件はどれも同様に、最初は胡散臭いと思ったのに、やがて相手の提示する魅力的な条件を信じ、被害者になってしまうという構図で出来ています。

 なぜ、最初は胡散臭かったはずの詐欺師がまともに見えるようになり、最後には騙されてしまうのか?

 その理由は心理学の「保有効果(授かり効果)」という効果に求めることが出来ます。

一度保有した権利やモノを手放したくない「保有効果」のメカニズム

 保有効果とは、人間は一旦ある権利やモノを所有すると、これに高い価値があると認識し、手放すことに大きな抵抗を感じることを示す心理効果です。

 保有効果を理解するために1つの例を出しましょう。

 たとえば、貴方が、販売開始となったばかりの超人気歌手のコンサートチケットを定価の5,000円で購入できたとします。

 予想通りチケットはすぐに売り切れ、オークションサイトでは、チケットの相場がうなぎのぼり、なんと10万円で買いたい人まで現れました。

 ところが、そのような人は一瞬でいなくなり、段々とチケットの相場は下がっていきます。8万、5万、3万、遂には2万円に…

 この時、人がどのように感じるかというと、本来のチケットの価値は購入額の5,000円であるはずなのに、2万円で売るのがもったいないと感じるようになるのです。

 つまり、人は一度手に入れた権利やモノに価値(愛着)を感じやすく、手に入れたモノの価値を理性で判断しにくくなるのです。

グルメンピックの騙し手口にも保有効果あり

 「グルメンピック2017」の詐欺事件で活用されたのは、まさに上記でご説明した保有効果を巧みに操った手口です。

 すなわち、被害者全員に対して、
  • 出店料について他のイベントより断然安い価格を提示する
  • 案内する会社に特別枠を用意していると吹聴する
  • 売上目標が達成できなかった時は返金保証する旨をアピールする
 といった条件で営業し、一旦相手にイベントへの参加権利を仮想保有させたうえで、「このイベントに出ないのはもったいない」と勘違いさせ、巧みに入金させていたのです。

 「タダほど怖いものはない」「安物買いの銭失い」ということわざは、これら保有効果で騙されないよう警鐘を鳴らす注意と捉えても良いでしょう。

2017年6月9日

グルメンピック 詐欺 心理効果 イベント 外食 飲食店 保有効果

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