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マルサの女で振り返る 脱税がバレやすい4つの手口

マルサの女で振り返る 脱税がバレやすい4つの手口
 約30年前に作られた「マルサの女」という映画で描かれる脱税の手口は、21世紀に入ってもそれほど変わっていない。経営者は事業を始めた時点で国税局にとって身元のわかる脱税の容疑者としてマークされており、如何に巧妙な手口を使ったとしても脱税は見抜かれる可能性が高い。映画でも描かれたバレやすい脱税手口を4つ紹介する。

経営者は必須で視聴すべき映画 マルサの女

 いつの時代も脱税を試みる経営者は多い。

 脱税といえば思い出すのが、伊丹十三監督が1987年バブルの真っ盛りに制作した映画「マルサの女」である。

 映画の内容は、マルサ(国税局査察部)に勤務する女査察官と、脱税を企む経営者との戦いをコミカルかつシニカルに描いたドラマである。
 
 久しぶりに映画を視聴したが、約30年経とうというのに、映画に描かれている脱税を試みる経営者の行動は、現代でも普遍的に変わりない。

 読者の皆様にもぜひ試聴することをおすすめしたい。

マルサの女で知る 脱税がバレやすい4つの手口

 映画の登場人物は、宮本信子扮するやり手調査官「板倉亮子」、ラブホテルの経営者「権藤英樹」こと、山崎努を中心に描かれる。

 脱税の手口は面白おかしく描かれており、まさかそんなことでバレる?という証拠から脱税は次々と暴かれるのだ。

 映画にも描かれたバレやすい手口を、以下4つご紹介したい。

1)領収書を利用して脱税する

 権藤英樹の経営するラブホテルは、御存知の通り、公には顧客が領収書をもらいにくい空間である。そのため売り上げの除外が容易であることを利用し、権堂は巨額の脱税をしている。今でも現金商売の多い事業(小売業、サービス、飲食業など)では、売上の過少申告のために領収書を捨てるケースが後をたたない。しかし現在はカードや電子マネー支払いが主流となっているため、売上の過少申告をすると、かえって目立ちやすくなる。現金払い以外を拒む場合は、国税局に目をつけられやすい。

2)他人とチームを組んで脱税する

 権堂はラブホテルの社長や、ヤクザ、政治家、愛人をチームにまとめて巧みに脱税操作を行う。しかしここに大きな落し穴があり、権堂は以前に脱税を手伝ってもらい、捨てた元愛人・剣持和江のタレコミにより、脱税を密告されてしまう。脱税は心理的ストレスが多く税務に関する専門的な知識が必要なため、ついついチームを作って行うがが、多くの場合は、羨望や嫉妬からバレるケースが多い。脱税するなら、墓場まで1人で事実を持っていく覚悟が必要だ。

3)架空融資を作ってお金をわざと焦げ付かせる

 権堂は、死を間近に控えた老人を利用しペーパーカンパニーを作り、老人が死んだ後ペーパーカンパニーが倒産し、融資が焦げ付いたことにする。架空融資が焦げ付くと、貸倒損失として経費計上できるため脱税が成立するからだ。権堂は、実際には強面(こわもて)のヤクザをかぶり屋(倒産会社の人間を役目として負う業者)に仕立てて、資金を引き抜いている。残念なことに国税局にいた人間がこれらの役割を行うケースもある。しかし、かぶり屋は国税局にキツいマークを受けているため、証拠が少しでもあって家宅捜索に入られたときは、架空融資も一気にバレてしまう。

4)表帳簿と裏帳簿を作って脱税管理する

 権堂は表帳簿(税務対策用の財務諸表)と裏帳簿(本当の収支を表す財務諸表)を作って、脱税管理を行っていた。最後にはマルサの女こと板倉が、家宅捜査時に権堂のオフィスへ入り、偶然もたれかかった壁が裏返しとなり、帳簿が発見されてしまう。人とは得てして臆病なもので、脱税を始めると裏帳簿が無いと、自分の経営実態について、どれが事実でどれが偽であるか見失ってしまうため、必ず帳簿を二重につける習慣ができる。しかしこれは家宅捜索が入れば一発でバレてしまう。古典的な脱税を助ける手口だが、国税局の捜査が一番発達しているのが、二重帳簿を発見することだ。

それでも脱税に手を染めたいと思いますか?

 脱税の時効は7年と決まっている。7年が過ぎれば単年度の脱税は時効を迎える。しかし一度脱税がうまくいった経営者は、必ず脱税を繰り返す。

 また、経営者は経営者になった時点で、国税局にとって身元のわかる容疑者として疑われる身分であることを忘れてはならない。

 国税局は税のプロであり、我々がちょっとした悪知恵を働いたところで、赤子の手をひねるが如く脱税を明るみにする。

 それが今年でなくとも、2年、5年、10年と、一度疑わしくなった会社はマークされ続ける。

 映画でも最終的に悪徳経営者の権堂は、マルサの女に見事脱税を見破られてしまう。巨額の追徴課税を受けたことだろう。

 売上アップに邁進し、普段から経費節約に努め、合法的に国が認めている節税を行うことが、会社のお金を残す最短ルートとなることを、映画から知ろう。

2015年2月5日

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