個人事業主必見!決算処理を早く終わらせ確定申告を楽にする3つのコツ

確定申告

 昨年の12月31日に個人事業主の決算は締めを迎えました。決算が締まった分、みな早めに決算処理と確定申告の準備に取り掛かれるはず…なのですが、実際には確定申告の締め切り期限3月15日の直前になって、処理する人が多いのが現実です。そこで本稿は、個人事業主が余裕をもって1月中に決算処理を行い、確定申告を楽にするのに役立つ3つのコツをご紹介します。

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個人事業主の決算はすぐに終わらせるのが理想

 個人事業の場合、事業期間は暦年(1月から12月)です。

 12月が終われば決算を締めることができるのですが、実際にはなかなか手を付けられない人が多いんですよね。

 確定申告の期限が3月15日までなので、そこまでに終わらせれば良いと思っている人がほとんどです。

 ただし、そんな風に考えていると、どんどん時間だけが過ぎてしまって、気づけば申告期限まであとわずか…なぁんてこともよくある話です。

ここは思い切って早く決算を片付けてしまうようにしましょう!

 やろうと決めてしまえば2~3日で決算を終わらせることもできます。

 理想は1月15日くらいを目途に決算の数字を固めてしまうことですが、やろうと思えばあっという間に片付いてしまうものですよ。

 ちなみに私の場合は1月4日に自分自身の決算を終わらせました。

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後回しにしてもやるべきことに変わりは無い

 「年始はバタバタだし、もうちょっと落ち着いてからの方がいいんじゃないかなぁ・・・」

 そう思っている人は過去の確定申告のことを思い返してみてください。

 期限ギリギリの週末に、あわてて領収書を整理し始めたりしていませんか?

 余裕をもってやっていたつもりだったのに、実際にふたを開けてみたら逆に余裕がなかったなんてことは良くある話です。

 私の場合、先程もお伝えしたように、自分自身の決算は毎年1月4日に終わらせることにしています。

 決算の処理が既に終わったので、この実際の数字を元に新しい年の事業計画を修正することもできました。

 いち早く新しいスタートに気持ちを切り替えることができます。

 お客様の決算にしても、基本的には決算月の1ヵ月後には決算を終わらせ、確定申告についても半分くらいは1月中に処理を終わらせています。

 後回しにしても結局は何も変わりませんからね!

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早く決算処理を終わらせるための3つのコツ

 じゃあ、どうすれば早く決算を終わらせることができるの?という貴方に、今日は早く決算を終わらせる3つのコツがあります。

1つめのコツ:普段から経理処理をキチンとやっておく

 決算と言っても、毎月きちんと処理をしていればそんなに大変な作業ではありません。

 棚卸や減価償却など決算の時に必要な処理はあります。

 ただ、小規模な個人事業者であれば、実際には数えるほどしか処理自体はありません。

 むしろ、決算の時にすべてやろうとするから大変なのです。

 たとえ完璧でなかったとしても、普段からコツコツと仕分け処理しておくだけで、驚くほど楽に決算処理が可能になりますよ。

 また、MFクラウドやfreeeのようなクラウド会計システムを使えば、普段の経理処理もラクにできるようになります。

 こういった会計システムを導入するのも一つの方法です。

2つめのコツ:前年のデータを参考にする

 いちから処理を始めようとすると「何からやるんだっけ???」ということになります。

 そうならないためにも、前年のデータを参考にして処理をすると良いと思います。

  • ⇒昨年の決算のときにやった処理はどういうものか
  • ⇒昨年の決算書の数字はどうだったか
  • ⇒昨年の資料はどういう風に整理していたか

 私たちのような会計・経理のプロでも、決算を行うときに重視するのが「前年のデータ」です。

 毎年決まって行うような処理については、「前年の決算時に行った処理をコピー&ペーストして数字だけ入れ替える」なんてこともやったりします。

 決算を組んだ後に前年のデータと比較して明らかに異常な数字があった場合には「間違っているかもしれない」と重点的にチェックします。

 同じように資料を整理しておけば、次の年の決算の効率も上がります。

 このように前年のデータというのはとっても有効な参考書になりますから、決算の際には参考にするようにしてください。

3つめのコツ:ジブン締め切りを決める

 早く処理をしようと思っても、ゴールとなるポイントを決めておかないとダラダラしてしまいます。

 できれば「この日までに終わらせるぞ!」という期限を自分で設定してしまうようにしましょう。

 ワタシがおすすめするのは1月15日です。

 この日が無理でもだいたい2週間あれば、1月中に12ヶ月分の請求書なども全て揃うでしょう。

 ただし、月末に入ってしまえば忙しくなってしまうと思いますので、月半ばのうちがベストだと思います。

 国税庁の確定申告サイトも1月4日からオープンしていますので、こういったものも利用してみてくださいね。

 参考:国税庁:平成28年度分確定申告特集

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決算処理を早く済ませて悪いことは1つも無い

 確定申告そのものは、毎年2月16日から受付となっていますが、還付申告は1月からすることができます。

 また、受付期間前であっても電子申告などであれば1月中にしてしまうこともできます。(この場合、申告が2月16日に行われたことになる)

 いずれにしろ、決算だけでも早く終わらせておけば、ココロに余裕ができます。

 気持ちを新しい年に切り替えるためにも面倒くさいことはとっとと終わらせてしまいましょう!

 また、税理士に決算や確定申告をまかせる場合も、期限ギリギリより早めに資料を渡したほうが喜ばれますよ♪

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鈴木 一彦

鈴木一彦 プロフィール

◆保有資格

税理士、行政書士

◆モットー

「走る税理士」 それが私の別名です!

趣味はマラソンとトレイルランニング。
時間を見つけては、海に山に走りに出かけています!
今の目標は「日本百名山をトレイルランで走破」すること。
壁は高ければ高い方が挑み甲斐があるというものです。

私は生まれも育ちも小田原です。
愛着と思い入れのあるこの地で事務所を構えております。
神奈川県西地域が魅力ある場所になるためにチカラを注いでいます!

私は税理士や弁護士などの「先生商売」と呼ばれるお堅いイメージを無くすことをモットーとしています。

我々のような専門家は、もっとみなさまにとって身近な存在であるべきなのです。
困った時、助けてほしい時に気軽に何でも相談できるような、そんな存在になりたいのです。

一人で悩んでいても、なかなか答えが出てくるものではありません。

まずはお気軽にお問い合わせください!

◆経歴

昭和50年7月 神奈川県小田原市生まれ

平成6年3月 神奈川県立小田原高校卒業

平成10年3月 法政大学経営学部経営学科卒業、神奈川県秦野市の税理士事務所で勤務
(法人税申告300件、個人確定申告800件、相続税申告20件以上を担当)

平成23年12月 第61回税理士試験合格(簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法、相続税法)

平成24年3月 東京地方税理士会平塚支部にて税理士登録

平成26年3月 税理士法人を退社し、神奈川県小田原市にて鈴木一彦税理士事務所を開業

平成26年7月 経済産業大臣により経営革新等認定支援機関に登録される

平成26年8月 行政書士として登録(神奈川行政書士会小田原支部)

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