節約 社長
鈴木 一彦
鈴木 一彦走る税理士・すずき会計代表

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1次会「OK!」2次会「うーん」3次会「アウトぉ!」忘年会の経費はどこまで福利厚生費扱い? (ページ2)

1次会「OK!」2次会「うーん」3次会「アウトぉ!」

 さて、忘年会を開催すれば、酔いも回り、2次会、3次会と行かれる方も多いですよね。

 この場合の飲食費は、福利厚生費になるんでしょうか?

 例えば、次のような場合にはどうなると思います?

社長である貴方含めて10名の会社が忘年会を開きました。

まずは全員参加で会社近くの居酒屋で1次会を企画。

ただ、小さい子供のいるAさんは参加できませんでした。残念!

ということで、残りの9人は1人当たり5,000円の飲み放題コースで乾杯!

宴もたけなわになってきたところで一次会はラストオーダー。

酔いも回りいい気分になった社長の貴方は「このあとみんなでカラオケに行くぞ!」と大号令。

ここで、女性スタッフ中心に4名ほどは「明日もあるんでお先に~♪」と帰宅。

残った6名でカラオケで2次会となりました。

ボチボチいい時間になってきたところで2次会もおしまい。

社長はノリがいい若手に声をかけて「お前ら、今年は頑張ったからキャバクラでも行くか?」とお誘い。

終電を気にしない若い衆2人を引き連れて3人でキャバクラで3次会となりました~♪

 あるあるネタですよね〜。身に覚えがある方もいらっしゃるのでは!?

 この場合、2次会と3次会の費用はどうなるのでしょうか?考えてみましょう。

全員参加が基本の1次会は無難にOK

 まず、全員参加している1次会については全額を会社の経費としてOKです。
  • ①全員参加を基本としている
  • ②常識的な宴会の予算
 この2つのポイントを抑えているかが大事なのですが、今回は大丈夫そうですよね。

 Aさんは参加できませんでしたが、欠席したのはあくまで個人的な都合なので致し方ありません。

 もちろん、Aさんが参加できるように、忘年会をランチで行うといったような工夫もありますけどね。

2次会は「う~ん」ちょっとグレーゾーン

 1次会には参加するけど2次会には参加しない、というスタンスの人は結構増えています。

 かくいう自分も1次会には参加しますが、基本的に2次会には参加しません。(いつも夜9時には寝ているので眠くなってしまうのです。ZZZ)

 自分のプライベートを大事にする、若手世代(ゆとり世代と言われてるのかな?)にもこの傾向は顕著ですよね。

 今回のケースの場合、社長は「できれば全員で行きたい」と思って、1次会参加者全員に声をかけていますよね。

 参加しようと思えば、誰でも参加できる状態にあったわけです。

 ただ、個人的に「もうこれ以上社長に付き合うのは疲れる。。。」と1次会で帰ってしまったのは個人的な都合。

 このような場合には、一応全員には声をかけているので、全額を会社の経費にしてしまって問題ないでしょう。

 カラオケということでそんなに費用も掛からないでしょうし。

 あくまでポイントは全員参加できるかどうかにあります。社長がもし特定の誰かだけを誘って2次会に行くとするのであれば、それはアウトです。

3次会は「アウトぉ!」福利厚生費にしてはダメっす!

 3次会でキャバクラに若い衆を連れて行ってあげる心意気。

 この心意気自体は買うのですが、今回のようなケースでは、福利厚生費として経費にするのはNGです。

 だって、社長は特定の人だけしか連れて行っていないですよね。

 じゃあ、スタッフ全員を引き連れていけばいいのかというとそれもダメ。

 キャバクラで飲み食いする費用が、常識的に考えて1人あたり5,000円で済むとは思えないですから。

 どっちにしろ、今回の3次会の費用を会社の経費にするのはダメ。

 どうしても連れて行ってあげたいなら…社長のポケットマネーで男気を見せてあげてください!

福利厚生費にならない忘年会費用はどう処理する?

 「ポケットマネーか…でもさ、俺も普段は厳しい財布事情でお給料支払ってるんだから、なんとかならない??」

 こんな感じで、キャバクラなどの費用を会社の経費でどうしても支払いたい場合もありますよね。

 こんな時はどんな処理をすれば良いのでしょうか?
  • ・社長と奥さんだけで行った役員だけの忘年会
  • ・幹部だけで行ったキャバクラの飲食代
  • ・ 1人3万円の高級料亭での忘年会
 このように、特定の人だけもしくは明らかに高すぎるような費用を会社が負担した場合は、参加した人に対するお給料となります。

 分かりやすくいってしまえば

「参加した人に特別ボーナスを支給して、そのボーナスでキャバクラや料亭に行った」

 というふうに考えるんですね。

 ですから、福利厚生費という経費にはなりませんが、ボーナス(賞与)という形で経費にすることが可能です。

 ただ、ボーナスは給料と同じ扱いですので、忘年会の費用相当額だけ所得税や住民税がかかるコトになります。

 税率が30%の人の場合、30,000円の飲食代なら9,000円の税金が余計にかかるという計算。

 まあ、その程度の負担で済むなら・・・と思う人もいるかもしれませんが、社長自身はちょっと違います。

 社長などの役員に対するボーナスは会社経費(損金)として認められないので、その分法人税も増えることになります。

 自分自身の所得税だけでなく、会社の税金も増えてしまうというまさにダブルパンチ!

 余計な税金を払わないためにも、正しい知識を知っておくことは大事ですよ。

 せっかくの忘年会ですので、社長もスタッフも気持ちよく飲みにいきたいトコロ。

 社長としては、スタッフのやる気やチームワークを高めていくためにも、スタッフ全員が楽しめるような企画を考えてあげたいところですね!

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2016年11月30日

忘年会 経費 節税 福利厚生費

鈴木 一彦
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