起業当初は皆イケてない!バカが立派な社長に成長していく過程

起業

優秀な経営者も、起業当初から経営者思考を持ち合わせていた訳ではありません。

勢いで会社を飛び出し、学歴もなく、働く従業員さんも自分の思い通りには動いてくれず、お金はどんどんと出ていき…その過程で「全ての責任は自分にある」と考え始めた時に、おバカっちょだったはずの起業家は優秀な経営者になっていくのです。

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今は偉い社長さんも昔は普通に勤め人だった

今日は商売人になりたいんだけれども、今一歩 前に踏み出せない方へ、まぁ先輩方を悪くいうのはちょっと良くない事ですけども、「起業当初はみんなおバカだった」という事実を知って欲しいと思います。

私どものお客様は社長と言えど、もともとは本当にただのサラリーマンだったんですよ。

会社に行って、毎月毎月お給料をもらっていた人なんです。そこから飛び出した。それだけなんです。

その飛び出した理由もですね、飛び出したくなかったのに、会社クビになって、無理矢理出て行かざるを得なかった人だっていたわけです。

じゃあ、起業した時の思考はどうなのか?

という話ですが、月給取りの思考から事業者の思考に、パッと変わるわけがありません。

ですから起業したての頃はまだ、サラリーマンの思考なんですよね。

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社長と言っても最初はボンクラのリーダー程度

社長に学歴は必要ない

出身学校が良いんじゃないの?

ということをよく聞かれるんですけど、確かに、私は東京に会計事務所を構えていますから、東京の社長さん方っていう事もあり、有名大学出身の方はいっぱいいらっしゃいます。

東大、一橋、慶応、早稲田…。

とくにうちは慶応出身の社長さんが多いわけですけれども、それでもそういう出自を持つ社長さんなんて、ほんの一部しかいません。

本当にね…社長の半分くらいはロクな学校出てない(笑)

知っておきたい中小零細企業の構造

これでなぜ社長が出来るのかと、中小零細企業の構造を知ると簡単なんです。

中小零細企業で力を貸してくれている従業員っていうのは、その大半がロクな学校を出ていないんです。

だからヘッチャラなんですよ。

良い大学出た人たちっていうのは、やっぱり大企業に勤めるわけですよ。

「だれかウチで働いてくれる人居ないかな〜(汗)」って中小零細企業はみんな困るわけですけれども、やっぱり大半はロクな学校出てない人しか来てくれないんで、割りきってやって行くしか無いんですよね。

結局、社長で「長」と言ったって、ボンクラのリーダーをやるしかない。

言葉は悪いかもしれませんけれど、これがねぇ、やっぱり開業当初の現実なんですよ。

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「打てない・守れない・走れない」野球チームの選手兼監督からのスタート

じゃあそのボンクラどもが、偏差値の高い社長の言う事を聞くのかってなると、聞いたりしないですよ。

ケンカが強いか弱いかだとか、そういうレベルですからね、社長の言う事なんて聞かないんです。

人生経る毎に随分と分かっていくんですけれども、基本的には女房・子供でさえも言う事を聞かないわけですから、従業員に自分の言う事を聞かせようなんてことがそもそもの間違いでね(笑)

そういうことにも、だんだん気づいていくる。

でもそれは、開業した後の話で、開業する前なんて全然分からないわけです。

社長の実務能力として求められるのは、野球チームで言うと、「打てない・守れない・走れない」そんな野球チームの選手兼監督みたいなモンです。

自分自身も一生懸命作業しないといけない。

ですからね…こんなチームで勝てるわけが無いだろってことを始めたってことなんです。これ、みんな同じなんですよ。

漫画の世界で言うと、うちの息子がスラムダンク愛読しているんですけど、最初から、あんなスーパースターが5人揃ってるとか、そんなんで挑める会社なんて絶っっっ対無いの!!!(笑)

「打てない・守れない・走れない 」この状態のこのメンツでどう戦って行けるかってね、そういうのを考えていくのが、社長業なんです。

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人を雇うのは良いけれど雇う度に悩みは増える

サラリーマンの経験はあんまり役に立たない

ですから、本当にサラリーマン時代とは仕事が全然違うものですから、サラリーマンの経験っていうのはあんまり役に立たないんです。

こういう、どーしようもないチームを立て直していくっていう、素晴らしい仕事なんです。

起業したての頃の売上に関しては、営業出身の社長さんは勢いで売ってしまいますから、初年度から黒字決算を出すことがあります。

営業系と技術系に分けると、営業出身の方が少ないんですよ。うちのお客様で3割くらいですね。

その3割くらいの社長さんは、スタートダッシュが得意で初年度から黒字というケースが多いです。

対して、確かな技術で会社を起こしたんだという社長さんは、だいたい3年目くらいから黒字という感じで、営業出身の方が黒字になるのが早いという傾向があります。

銀行からの借り入れや社会保険料が負担に

それから、最初の正社員の話になってくるわけなんですけども、起業当初はお金が無いので、最初の採用時は銀行からお金を借りるんですね。

だいたい500万くらい借りるんですね。そして最初の正社員がその借入金を溶かしてしまうっていう…

500万の借入金はそれで全然無くなって、社長さん自身がその500万円を自分の力で支払っていく事になるケースが多々あります。

更に時が経つと、今度は正社員さんの社会保険料の負担額に、会社が潰されそうになるんですよ。

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自己責任思考を身につけ社長は成長していく

このような形でね、会社をやるっていうことは、最初はみんな勤め人の方だったのに、みんなの給料をどうやって払っていこうか…!っていうことを経済的制裁を受けながらやっていくんですね。

もう本当に「金無い…金無い…金無い…金無い〜〜!!!」って、そういう状態でやっていくんですね。

じゃあ社長がどうやって変わっていくかというと、これだけ経済的制裁を受けますから、今度は「従業員さんが使えないのは社長自身の責任だ」ということが嫌なくらい分かるんです。

この辺から、社長が本気で採用と教育に力を入れ出します。これは誰のおかげか?っていうと、本当に従業員さんのおかげなんですね。

自分が元々は勤め人だったのに飛び出して、そして人を雇って給料払って、もう社会保険地獄のようなものも味わう。

しかも従業員さんが育たない、使えない。

それを全部「社長である自分自身の責任だ。自分でしっかりと教育していかないといけないんだ!」とこんな風に変わるんですよ。

最終段階に行くと、社長自身が全てにおいて自分の責任と思うような、自己責任思考になります。

ここまでくると、まぁだいたい完全な黒字企業ですね。

雨降っても自分のせい!みたいな感じで全ての考えが変わっていきます。

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これから起業開業しようと思っている方へ

これから起業開業しようと思っている方がいらっしゃったら、先輩方はみんな勢いで飛び出したんで、同じようにみんな勢いで飛び出したって良いんですよ。

人に給料を払って、そして人に給料を払うことによって自分自身も成長できる。そうやってバカも変わって行ける、って言うことを覚えておいてください。

起業から10年経っても生き残っている会社で見られる9つの特徴
国税庁の統計では、起業から10年で残る会社は6.3%しかないという数字が出ています。会社を10年経営し続けるというのは、経営者にとっては1つの大きな目標となりますが、どうすれば10年もたせることが可能なのか?という疑問も湧いてくるものです。そこで多くの企業で顧問をされているキミアキ先生が、起業から10年もった会社で多く見られる9つの特徴を解説します。
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タナカキミアキ

売らない営業マン タナカキミアキ

YouTubeチャンネル「キミアキ先生の起業酔話」で、
中小企業経営のこと、起業のこと、経理のことを、
顧問先法人100社・個人事業者50名を抱える現場目線で
お話しています。

所有資格:

日商簿記検定1級
全経簿記検定上級
全商簿記検定1級で簿記検定3冠王、
税理士
簿記論・財務諸表論で簿記4冠&簿財番長
宅地建物取引主任者
ファイナンシャルプランナー
かわいらしい秘書検定2級
普通自動車に普通自動二輪
みんなの安全を守る甲種防火管理責任者
珠算3級
よく分からん情報処理検定2級

…などプチ資格オタク

妻は「あおば会計税理士法人」代表税理士の田中朝代。

18歳の時に簿記1級のクラスで出会って、
15年後になぜか結婚しました。

中小零細企業の経営に関しては夫婦揃ってめっぽう詳しいので、
ガンガン講義やっていきます!

田中でよか人用 
直通電話:03-5942-8225
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