mixiをもう一回やり始めるなら今がよい理由

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 スマホアプリ・ゲームの「モンスターストライク」が大ヒットし、飛ぶ鳥を落とす勢いのミクシィであるが、上場時の主事業はSNSサービス「mixi(ミクシィ)」であった。現在「mixi」がどんな状態になっているのか調べるため、ここ数ヶ月筆者はミクシィを利用した。そこにあったのは匿名でも信頼性の高いコミュニティ社会だった。

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SNSミクシィは今どうなっているの?

 企業としてミクシィの勢いが止まらない。
 
 昨年の11月に発表された2014年度第二四半期の業績は、売上高約222億円、純利益ベースで約61億円に達した。
 
 時価総額は1月9日(金)の終値ベースで3600億円前後を推移している。
 
 2013年に上場来初の赤字ベースに陥った同社が、不死鳥のごとく蘇った理由は、ひとえにスマホアプリ・ゲームの「モンスターストライク」が大ヒットしたことに尽きる。
 
 モンスターストライクは、全世界累計で2,000万ダウンロードを達成し、同ゲームを含めた売上だけでミクシィのコンテンツ事業は194億円を売り上げている。

 ただし、我々のイメージにあるミクシィは、元来ソーシャルネットワーク「mixi」を運営する会社というイメージではないだろうか。
 
 昨年運営10周年を迎えたmixiは、日本のソーシャルネットワーク創世記を支えたパイオニアであり、2,500万以上のアカウントを有する、日本国内最大のソーシャルネットワークであった。
 
 2010年台から台頭した、実名主義のフェイスブック、短い投稿のツイッターによってシェアを奪われ続けたmixiは、今も凋落の一途をたどっているのだろうか。
 
 答えは否である。
 
 実は、2014年第二四半期の売上高を見ると、SNS「mixi」事業でミクシィは前年比で同額程度の12億円を売り上げており、収益に下げ止まりの兆候が出始めている。
 
 そこで興味をもった筆者は、年末からmixiに再登録し、ユーザーとして利用し始めた。
 
 結論からいうと、mixiはコミュニティをうまく利用すれば、大いに使えるSNSである。

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mixiをもう一回やり始めるなら今がよい理由

1)コミュニティの繋がりが強く信頼性もある

 ミクシィの最大の特徴として、匿名でありながら「コミュニティ」内の繋がりが非常に強いことが挙げられる。特に、メンバーとしてコミュニティに参加するため、管理人の承認を得なければならないコミュニティは、信頼性が高い。数年以上続くコミュニティとなれば、管理人が的確なルール設定を行い、内部で活発な理論が行われている。例えば、筆者は「株式投資」のとある会員限定コミュニティに属してみたが、ヘタな評論家以上に分析力が高い投資家が多数参加し、明晰なコメントを毎日投稿しあっている。合っていても間違っていても、メンバーは一週間に一回は自分自身の意見を投稿しなければ、コミュニティに所属し続けられない。匿名とはいえ、老舗コミュニティは信頼性を元に成り立っている。

2)残っている人がコアなミクシィ層である

 残っているメンバーは、非常にコアなミクシィユーザーである。先ほどのコミュニティの話ともつながるが、怪しい(ネットワークビジネス、宗教勧誘)人間を自浄作用する能力を、ミクシィの老舗コミュニティ(構成するメンバー含め)は兼ね備えている。オフ会にも参加したが、怪しい人間はいなかった。それどころかメンバーはそれぞれ違う職種で自分の立場を確立しており、ネット上から初めて来た人物を受け入れることに慣れていたため、すぐに打ち解けることが出来た。オフ会がネットに回帰したときに、コミュニティの深みは更に強まるようだ。

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実名SNSに疲れた人は回帰する可能性もある

 ビジネスを主目的として利用するには、現状のmixiは不十分かもしれない。荒らし(出会い系/ネットワークビジネス)もまだまだある。
 
 しかし、独自の文化が築かれたmixiのコミュニティは、熟成しきっている。うまくコミュニティを利用すれば、趣味を同じくしたメンバーと知り合ったり、特定分野の情報を収集したりできる。
 
 実名主義SNSに疲れた人が、今後mixiに回帰する可能性もある。
 
 一度覗いてみるとよいだろう。

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