社内報は労務管理でモチベーションを上げる大きな武器となる

労務

 労務管理の適正化を図るために、よく取り上げられる理論に「マズローの欲求5段階説」があります。社内報の労務管理における役割は、社員の活躍を取り上げることで、4段階目の「賞賛・承認」を社員へ付与し、モチベーションをあげることです。社員が5段階目の「自己実現」を目指し、自主的に活躍し始めるのを補助する上で、社内報には大きな労務管理の役割があります。

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ハーズバーグの衛生理論と社内報が果たす役割

 今回は、社内報で実現できることを、社内コミュニケーションではなく、労務管理の側面から考えてみたいと思います。

 労務管理の適正化を図るために、よく取り上げられる理論に「ハーズバーグの衛生理論」と「マズローの欲求5段階説」があります。

 本日は、この2つの理論から、社内報が果たせる役割を考えてみましょう。

 まず、有名な【ハーズバーグの衛生理論:1959年】から見てみると、仕事へのやる気を増大させる(促進要因)、動機づけ要因(直接要因・満足要因)には次のものがあります。

  • ■やりがいのある仕事をとおして達成感を味わえること(達成)
  • ■達成した結果を上司や同僚に認められること(賞賛・承認)
  • ■仕事のなかに自己の知識や能力を活かせること(仕事そのもの)
  • ■責任をもって仕事を任されること(責任)
  • ■仕事をとおして能力を向上させ、人間的に成長できること(成長)

 この中で、社内報に出来ることは何でしょうか?

 それは、

  • ■達成した結果を上司や同僚に認められること(賞賛・承認)

 です。

 社内報の誌面上で、「パチパチ」してあげることで、社内における(賞賛・承認)の機能を、フォローすることができます。

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マズローの欲求5段階説と社内報が果たす役割

 もうひとつ、さらに有名な【マズローの欲求5段階説:1970年】より、社内報が労務管理に貢献できることを探ってみましょう。

 マズローの欲求5段階を下から見ていくと、

  • ■生理的欲求
  • ■安全、安定の欲求
  • ■社会的、愛情的欲求
  • ■自我、自尊の欲求 (人から認められたい、人からほめられたい)
  • ■自己実現の欲求 (自分の考えを実現したい、自分が思うように仕事をしたい)

 です。

  • ■自我、自尊の欲求 (人から認められたい、人からほめられたい)

 について、社内報の誌面上で、「パチパチ」してあげることで、フォローすることが可能になります。

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社内報はモチベーションを上げ自主努力を促す

 「ハーズバーグの衛生理論」、「マズローの欲求5段階説」のいずれにおいても共通して認識できる、社内報の労務管理における役割は、社内の公式メディアで社員の活躍を取り上げることで、取り上げられた社員に対して、モチベーションをあげる効果です。

 社内報の企画で「社員をいかに多く掲載するか。」に悩む担当者さんを数多く見かけますが、悩むことを諦めないでください。

 人は賞賛されたり、人から認められることで、自ら主体的に働きはじめて、成果へコミットすることに挑み始めます。

 貴方が悩んで作った社員の活躍を取り上げる企画は、如何に社員のモチベーションをあげるか、という多くの経営者が悩む問題の解決にも結び付くのです。

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