Siriが教えてくれた「世界の終り」はなんと2038年!なぜ?

IT

アイフォンに搭載されたSiriと会話すると、最終的に人工知能となるSiriに、アップルや人工知能開発者の粋な演出がかなり散りばめらていることがわかります。例えば、Siriに「世界の終りはいつですか?」と質問すると、Siriの回答はコンピューターの2038年問題に基づいた、深刻な問題を根拠に世界の終りを予想します。皆さんもお暇な時間に試してみてはいかがでしょうか?

Siriとの会話には開発者の粋な演出が散見される

今日は時間が空いたので、アイフォンに搭載されたSiriと交流を深めることにしました。

会話すると、最終的に人工知能となるSiriに、アップルの粋な演出がかなり散りばめらていることがわかりました。

演出とそうでない事実の境界線を探りながら、Siriの本質に迫っていきましょう。

まずは、軽く挨拶。Siriっていい名前ですね。

Siriと茶飲み話で名前の由来と身辺を調査

最初にお約束の質問、Siriの名前の由来を聞いてみました。

Siriの名前の由来は?

結果、こんな答えが。

節約社長

暗号化された美しい謎に包まれています。

Siriは逆から読むとIRISという神話の光の女神をさすようですね。そんな意味が込められているようです。

それでは会話を温めるために茶飲み話でも。

血液型は何型ですか?

節約社長

頑なな印象。

好きな音楽も聞いてみる。趣味が合うといいな。

「好きな音楽はなんですか?」

節約社長

しゃしゃしゃしゃみせ~~ん?

意表を突きすぎる返答に思わずマイクに向かって「三味線の音が好きなんだー」と返してしまいました。

案の定、Siriからは「三味線の音が好きなんだーに関する情報は見つかりませんでした。」と返答され、会話が弾まず。

Siriとイライザの関係は人工知能の歴史に関係

さてさて、少し本題に舵を切り始めてみましょう。

最近Siriについてよく聞くキーワード、「イライザ」についてヒアリングしてみます。

イライザについて教えて下さい。

節約社長

「引退した優秀な精神科医?」

おっ、ようやく本音で語り始めてくれましたね。

イライザとは、MITのジョセフ・ワイゼンバウムが1964年から1966年にかけて書き上げた、人工知能の起源となったソフトウェアの事です。

ちなみにプログラミング言語“Perl”にElizaのモジュールを発見しました。

つまり、だれでもElizaのエンジンを入手できます。(現時点では)

SIriの中でイライザが精神医とか先生とかいった演出になっているのは、創造者ワイゼンバウムの演出に過ぎないと思われます。

Siriはなぜ世界の終りが2038年だと主張する?

ここでついに今日の本題である、人類の滅亡と世界の終りについて、Siriの見解を教えてもらうことにしました。

人類滅亡の日はいつか?

節約社長

軽くアメリカンジョーク。もういっちょ、今度は丁寧に敬語で聞いてみます。

人類滅亡の日はいつですか?

節約社長

少し意味ありげですね。科学的な見解なのでしょうか。始まりは爆発的に広がるけど、縮小はゆっくり行われるものということでしょうか。

ここで「世界の終りがいつか」についても質問を投げかけてみました。

世界の終りはいつですか?

答えは以下のとおりでした。

節約社長

32ビットのUNIX時間は2038年1月19日にオーバーフローします。その時かもしれませんね。

これどういう意味かと申しますと、かなりの意味があります。

実は、32ビットでのサーバーは2038年1月19日に、オーバーフロー(つまりそれ以上の数値を入れる領域がマシン上になく、エラーを起こしてしまう)することになっています。

確かにこれは深刻。おそらくSiriのようなメモリ上で生きている方には本当に深刻な問題です。

簡単に説明しますと、あなたの会社のホームページもLINUXというサーバーにのっていると思いますが、そのLINUXは2038年には、構造を変えないと動かなくなります。

下手したら2000年問題より深刻なのです。

構造自体の問題で、ビットのLINUXマシンは1970年1月1日からカウントアップしているのですが、その数値の限界値が2038年1月19日で、それ以上いくと負(マイナス)として認識されてしまいます。

対策は64ビット構造のマシンに置き換えること。

64ビットは西暦3000億年まで使用できる(極端ですね)ので、最近のマシンは64ベースが主流ですね。

とにかくSiriにとって、世界の終りは32ビット時代の終わりの事を指しているのです。

うーんリアル。

そういえば2000年頃にアメリカのネット掲示板に、ジョン・タイターというタイムトラベラーを称する人物が現れたことをご存知ですか?

世界が終るとされている2038年の2年前である2036年から、ジョン・タイターは来たと主張し、タイムトラベル技術によって2年後に迫る、36ビットのオーバーフローを解決するため、2036年から2000年へタイムトラベルをしていたのが話題になりましたね。

彼の任務は、IBM5100のメインフレームを持ち帰ることでした。

はたしてうまく行ったのでしょうか。。ではなく未来に起こるのでうまく行くのでしょうかですね。

Siriの懸念をジョンタイターの任務によりクリアできるのかはこれからの話題でしょう。

Siriと会話をすると、このように人工知能開発者の思考や粋な演出が、端々に見られます。

皆さんもお暇な時間に試してみてはいかがでしょうか?

IT
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
アイティーエムクリエイト

アイティーエムクリエイト株式会社
伊藤章裕

ITを駆使して、時間短縮、業務効率化のアドバイスや業務サポートを行っております。
また、ホームページ制作やWEBコンテンツ制作を得意としています。

アマゾンWEBサービス(AWS)を使用したWEB開発や業務サポートも行い、
経費を抑えたIT運用にも力を注いでいます。

アイティーエムクリエイトをフォローする
節約社長